
『ライオンのおやつ』を読んで気付かされた「今を生きる幸せ」
こんにちは。リョータです。
仕事、家庭、将来のお金。40代後半になると、考えなければならないことが増え、毎日があっという間に過ぎていきます。
そんな日々の中で、改めて「自分は何のために生きているのだろう」と考えさせられた一冊があります。
小川糸さんの小説『ライオンのおやつ』です。
読み進めるうちに涙がこぼれましたが、読み終えたあとは不思議と心が温かくなりました。そして、今ある幸せをもっと大切にしたいと思うようになりました。
今回は、48歳の会社員として、そして家族を持つ一人の父親として、この作品から感じたことを綴りたいと思います。
『ライオンのおやつ』はどんな物語?
『ライオンのおやつ』は、人生の最期を過ごす人たちが集まる、瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」を舞台にした小説です。
主人公は、若くして余命を宣告された女性・雫。残された時間をライオンの家で過ごしながら、さまざまな人との出会いや、思い出のおやつを通じて、自分の人生と向き合っていきます。
作品の中心にあるのは「死」という重いテーマですが、決して悲しみだけが描かれているわけではありません。
何気ない会話や食事、人の優しさ、そして過去の思い出。普段は当たり前だと思っていることが、どれほど尊いものなのかを静かに伝えてくれる物語です。
※ここからは結末に触れず、私自身が感じたことを中心に紹介します。
涙がこぼれた理由
読み進めるうちに、登場人物たちの気持ちに何度も感情移入しました。
特に心に残ったのは、限られた時間の中でも、人は誰かを思い、誰かに支えられながら生きているということです。
私たちは普段、明日が来ることを当たり前だと思っています。来週の予定を立て、来年の目標を考え、何年も先の将来に向けて準備をしています。
もちろん、それ自体は大切なことです。しかし、明日が必ず来るという保証はどこにもありません。
この物語を読んでいると、何か特別なことを成し遂げなくても、誰かと笑い合える時間や、いつも通りに過ごせる一日そのものに大きな価値があるのだと感じました。
48歳になった今だからこそ、心に響いたこと
私はこれまで、転職を繰り返しながら、ほぼ営業一筋で会社員生活を送ってきました。
仕事では結果を求められ、思うように評価されないこともあります。収入や将来のこと、家庭のことなど、40代後半になっても悩みがなくなるわけではありません。
若い頃は、もっと収入を増やしたい、仕事で成功したいという気持ちが強かったように思います。
もちろん48歳になった今でも、その気持ちがなくなったわけではありません。会社員として働きながら不動産投資や株式投資に取り組み、新しいことにも挑戦しています。
ただ、年齢を重ねるにつれて、少しずつ大切にしたいものが変わってきました。
それは、家族と一緒に過ごす時間や、自分が本当にやりたいことに挑戦できる時間です。
『ライオンのおやつ』を読んで、何かを手に入れることばかりに目を向けるのではなく、今すでに持っている幸せにも目を向けたいと感じました。
東日本大震災を経験した私が感じた「生きていること」の意味
この本を読んで、自分自身の過去も思い出しました。
2011年の東日本大震災。私は仕事で訪れていた宮城県の沿岸部で津波に遭い、乗っていた社有車ごと流されました。
九死に一生を得た経験は、その後の私の人生観を大きく変えました。
あの経験をしてから、自分でも不思議なくらい怖いものがなくなったと感じています。仕事でも私生活でも、それまでより前向きに挑戦できるようになったのは、震災の経験が私を強くしてくれたからだと思っています。
そして、当時は妻のお腹に娘がいました。
あれから15年以上が経ち、今では家族4人で旅行に出かけたり、美味しいものを食べたり、何気ない日常を一緒に過ごしています。
日々の生活では、つい仕事や目先の悩みに気を取られてしまいます。それでも、こうして家族と過ごせていること自体が、決して当たり前ではないのだと改めて感じました。
『ライオンのおやつ』が描く命の尊さは、私自身の経験とも重なり、深く心に残りました。
お金を増やすことと、人生を豊かにすることは違う
私は普段、株式投資や不動産投資についても発信しています。
配当金が増えたり、所有する不動産が満室になったりすれば、もちろん嬉しいものです。将来の生活に備えて資産を増やすことは、今でも大切な目標の一つです。
しかし、お金を増やすことそのものが人生の目的になってしまっては、本末転倒なのかもしれません。
将来の安心を手に入れるために、今しかできない経験や家族との時間を犠牲にしてしまう。それでは、何のために頑張っているのか分からなくなってしまいます。
だからこそ、私は資産形成に取り組みながらも、家族旅行や外食、子どもたちとの思い出づくりを大切にしたいと思っています。
お金は人生を豊かにするための手段であって、人生そのものではありません。
この本は、そんな当たり前のようで忘れがちなことを、改めて考えるきっかけになりました。
『ライオンのおやつ』はこんな方におすすめ
仕事や家庭に追われて、毎日を忙しく過ごしている方に読んでいただきたい一冊です。
特に、40代・50代になり、これからの人生や家族との時間について考える機会が増えた方には、心に残るものがあると思います。
また、身近な人の大切さを改めて感じたい方や、今の生活を少し違った視点から見つめ直したい方にもおすすめです。
人生の最期を描いた作品であるため、読むときの心境によってはつらく感じる部分もあるかもしれません。それでも私は、悲しみ以上に、人の温かさや生きることの素晴らしさを感じました。
まとめ|「いつか」ではなく「今」を大切にしたい
『ライオンのおやつ』を読み終えて、改めて感じたことがあります。
それは、人生を豊かにするのは、お金や肩書きだけではないということです。
家族と食卓を囲む時間、何気なく交わす会話、旅行先で見た景色。普段は意識しないような小さな出来事も、振り返ればかけがえのない思い出になります。
もちろん、これからも仕事を頑張り、株式投資や不動産投資にも挑戦していきます。ただ、それと同じくらい、今しかできない経験を大切にしたいと思っています。
48歳になった今、人生はまだまだこれからだと考えています。
だからこそ、いつか時間ができたら、いつか余裕ができたらと先延ばしにするのではなく、今という時間を大切にしていきたい。
『ライオンのおやつ』は、そんな気持ちを改めて思い出させてくれた一冊でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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