『5年で1億貯める株式投資』感想|長年の投資経験から感じた「負けない」ための考え方

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刺激的なタイトルだけど、本当の魅力は「投資の地図」を広げられること

「5年で1億円」

何とも刺激的なタイトルですが、私がこの本を読んで感じた魅力は、そこではありませんでした。

今回ご紹介するのは、kenmo(湘南投資勉強会)さんの著書『5年で1億貯める株式投資』です。

本書では、著者が実践してきた4つの株式投資手法を中心に、さまざまな投資の考え方が紹介されています。

私が特に良いと感じたのは、世の中にはどのような投資方法があるのかを知り、自分に合った手法を考えるきっかけになることです。

例えるなら、投資の世界を見渡すための「地図」のような一冊。

私は長年株式投資を続けていますが、自分が普段取り組んでいない投資手法にも触れることができ、改めて視野を広げる機会になりました。

初心者にも経験者にも参考になる理由

投資初心者の方は、まずこの地図を広げて「自分ならどの方法を続けられそうか」を探すところから始めてもよいと思います。

最初から大きな資金を投じる必要はありません。興味を持った投資方法について調べ、リスクを理解したうえで、少額から経験を積んでいくことも一つの方法です。

一方、すでに投資を続けている方にとっても、自分の投資方針を見直すきっかけになると思います。

本書では、新高値を更新する銘柄に注目する投資法や、株主優待に関わる需給を利用する方法、決算を材料にした投資法、中長期投資などが取り上げられています。

私は普段、割安だと判断した企業や、安定した配当が期待できる企業への長期投資を中心に取り組んでいます。

そのため、すべての手法を自分でも実践したいと思ったわけではありません。

それでも、普段とは違った視点で銘柄を見ることには意味があります。自分の投資方法を見直し、何が自分に合っているのかを考えることができました。

普通の会社員には「時間を味方につける」という選択肢がある

私たちは、プロの投資家ではありません。

毎日会社へ行き、仕事をこなし、家庭のことも考えながら生活しています。相場を一日中見ているわけにもいきません。

ただ、個人投資家には、自分で投資期間や売買のタイミングを決められるという利点があります。

もちろん、生活資金が必要になったり、投資先の業績が悪化したりすれば、売却を考えなければならないこともあります。

それでも、短期間で結果を出すことにこだわらず、長い時間をかけて企業の成長を見守るという選択肢があります。

私はこれまで、長期保有を基本とする投資を続けてきました。

株価が思うように上がらない時期もありましたし、減配や市場全体の下落を経験したこともあります。

それでも、目先の株価だけに振り回されず、自分が納得できる企業を長く応援していくことを大切にしてきました。

短期間で大きな利益を狙うことだけが、株式投資ではありません。

本書を読みながら、改めてそう感じました。

2026年の株式相場に思うこと|上がらない銘柄を持つ難しさ

2026年の株式市場では、AIや半導体関連など、一部の銘柄が大きく注目される局面がありました。

一方、私が保有している銘柄の中には、相場全体の上昇に取り残されているものもあります。

NISAで購入している個別株も、含み益がほとんどなくなった時期がありました。

正直なところ、「ショックだな、さみしいな」というのが本音です。

周囲では大きく値上がりした銘柄の話題が目立つ一方、自分の保有株はなかなか上がらない。

長年投資を続けていても、そんな状況を見て何も感じないわけではありません。

ただ、ここで改めて考えるのが、なぜその企業の株式を購入したのかということです。

私が保有する銘柄には、借入金が比較的少なく、財務内容が健全で、利益や配当を重視している企業が多くあります。

もちろん、財務が健全だからといって、株価が必ず回復するわけではありません。業績や配当方針が変わる可能性もあります。

だからこそ、株価だけを見るのではなく、企業の状況を継続して確認するようにしています。

株価が下がったときこそ、企業の中身を見直したい

私が投資で意識しているのは、株価の安さだけではありません。

その会社がどのような事業で利益を生み出しているのか。借入金は過大ではないか。今後も利益や配当を維持できそうか。

こうした点を確認し、自分なりに納得できる企業を選ぶようにしています。

株価が下がれば、配当額が変わらない場合、計算上の配当利回りは上がります。

ただし、利回りが高くなったからといって、それだけで割安とは判断できません。

業績悪化によって株価が下落している場合は、将来の減配につながる可能性もあるからです。

私は、企業の状況に大きな変化がなく、株価だけが下がっていると感じたときには、追加購入を検討することがあります。

反対に、保有している銘柄が大きく値上がりしているときには、無理に買い増しせず、様子を見ることもあります。

もちろん、この方法が常に正解というわけではありません。

それでも、周囲の値動きに合わせて売買するのではなく、自分なりの基準を持つことが大切だと思っています。

私が長期保有を続ける理由

株式相場には、当然ながら上下の波があります。

短期的な値動きを捉えて利益を狙う投資家もいれば、企業の成長を長い目で見守る投資家もいます。

どちらが正しいということではなく、自分の性格や生活スタイルに合った方法を選ぶことが重要だと思います。

私の場合は、日々の値動きを追いかけるよりも、企業の事業内容や財務状況、配当方針を確認しながら長期保有する方法が合っていると感じています。

流行に乗って一時的に大きな利益を出す企業よりも、自分が理解できる事業を行い、地道に利益を積み上げている企業。

そんな会社を長く応援したいと思っています。

ただし、長期保有と、何も考えずに持ち続けることは違います。

購入時の想定が崩れた場合には、投資判断を見直すことも必要です。

大切なのは、保有期間の長さではなく、その企業を持ち続ける理由が今もあるかどうか。

長年の投資経験を通じて、私はそのように考えるようになりました。

『5年で1億貯める株式投資』で物足りなかったところ

本書は、さまざまな投資方法を知るという点で参考になる一冊でした。

一方で、紹介されている手法のすべてが、誰にでも合うわけではないとも感じました。

特に、短期間で大きな利益を目指す投資では、売買の判断や損失への対応など、一定の知識と経験が必要になります。

仕事や家庭で忙しい会社員にとっては、投資に使える時間にも限りがあります。

私自身も、今回紹介されている方法をすべて実践するつもりはありません。

自分に合わない手法を無理に取り入れるよりも、長く続けられる方法を大切にしたいからです。

この本は、書かれている手法をそのまま真似するというよりも、さまざまな考え方を知り、自分の投資方針と比較するために読むのがよいと思いました。

こんな方におすすめしたい一冊

『5年で1億貯める株式投資』は、株式投資に興味があるものの、どのような投資方法があるのか分からない方におすすめです。

特に、投資信託の積立だけでなく、個別株投資にも興味を持ち始めた方には、参考になる部分があると思います。

また、すでに個別株投資を続けている方にも、普段とは異なる視点を知るという意味で読む価値があります。

ただし、タイトルにある「5年で1億円」は著者の実績であり、誰もが同じ成果を得られるという意味ではありません。

大きな利益を狙うほど、損失のリスクも考える必要があります。

自分の資金状況や投資経験を踏まえて、無理のない方法を選ぶことが大切です。

まとめ|大切なのは「5年で1億」より、自分に合った投資を続けること

今回『5年で1億貯める株式投資』を読んで感じたのは、投資にはさまざまな方法があり、その中から自分に合ったものを選ぶことの大切さです。

私は長年、割安だと判断した企業や、安定した配当が期待できる企業への投資を中心に続けてきました。

もちろん、これまでの判断がすべて正しかったわけではありません。

株価が下がって不安になったこともありますし、他の銘柄が大きく値上がりするのを見て、うらやましく感じたこともあります。

それでも、私はこれからも自分の投資方針を大切にしたいと思っています。

無理のない範囲でリスクを取り、自分が理解できる会社を長く応援していく。

その積み重ねが、将来の安心や選択肢の広がりにつながれば嬉しいです。

「5年で1億円」という数字に振り回されるのではなく、自分自身が納得できる資産形成を目指す。

それが、この本を読んで改めて感じたことでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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