こんにちは、リョータです。
世の中には、数え切れないほどの「マネー本」や投資のノウハウがあふれています。「5年で1億円」といった甘いキャッチコピーに、つい心が揺らいでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、資産形成の入門書として知られるベストセラー、両学長著の『本当の自由を手に入れる お金の大学』です。
私は30歳頃から株式投資を続けていますが、特別な知識や才能があったわけではありません。普通の会社員として働きながら、少しずつ投資経験を積み重ねてきました。
この本に書かれていることは、実際の資産形成にどれほど役立つのでしょうか。長年投資を続けてきた会社員の目線から、本音でレビューしていきたいと思います。
30歳から始めた私の歩み|地道な積み重ねが資産形成の土台に
私が株式投資を本格的に始めたのは、30歳頃でした。
やり方は、今思えばとても地味なものです。毎月の給料から生活費を差し引き、残った「貯金に回すはずだったお金」を、コツコツと株式投資に回していきました。
当時の私は、資産運用のプロでも何でもない、ただの会社員です。
そんな私が資産形成の土台を作ることができたのは、10数年前に出会った、世間からはあまり注目されていない地味な会社への投資がきっかけでした。
従業員は少人数でしたが、無駄なコストを抑えながら堅実に利益を生み出し、株主への配当にも積極的な企業でした。
「この会社は、株価は安いけれど中身はしっかりしている」
そう考えた私は、企業の業績や配当方針を確認しながら、少しずつ株式を買い増していきました。
もちろん、将来の株価がどうなるか分かっていたわけではありません。自分なりに調べ、納得できる企業に投資することを大切にしていました。
「株価の下落」や「減配」の不安を乗り越えた経験
もちろん、ずっと順調だったわけではありません。
途中で保有企業が新たな資金調達のために増資を行い、株価が下がったこともあります。一時的に配当金が減ってしまう「減配」も経験しました。
さらに、株式市場全体が大きく下落する局面では、保有株の評価額がみるみる減っていく不安も味わいました。
「このまま損をしてしまうんじゃないか……」
そんな気持ちになることも、決して一度や二度ではありませんでした。
それでも保有を続けられたのは、目先の株価の上下だけではなく、企業の事業内容や将来性を重視していたからです。
もちろん、今振り返れば、すべての判断が正しかったとは思いません。時には損失を確定させることも必要ですし、企業の状況が変われば投資方針を見直さなければなりません。
ただ、株価が下がったという理由だけで慌てて売却するのではなく、なぜその会社に投資したのかを考えることは大切だと感じています。
こうした経験を通じて、少しずつ自分なりの投資スタイルができてきました。
10年以上の時間をかけて感じた、長期投資の魅力
株式投資を始めた当初は、目先の株価の動きが気になることもありました。
しかし、投資を続けるうちに、少しずつ考え方が変わってきました。
企業が利益を生み出し、その一部を配当金として株主に還元する。その配当金を再び投資に回すことで、少しずつ保有する株式を増やしていく。
私が長年続けてきたのは、こうした地道な資産形成です。
もちろん、すべての投資が順調だったわけではありません。それでも、長期保有によって企業の成長や配当の積み重ねを実感できたことは、私にとって大きな経験となりました。
もし投資を始めず、すべてを預貯金だけで管理していたら、現在とは違った資産形成になっていたと思います。
ただし、株式投資には元本割れのリスクがあります。預貯金には預貯金の役割があり、生活に必要なお金まで投資に回すべきではありません。
大切なのは、無理のない範囲で自分に合った方法を選び、長い目で資産形成を考えることだと思っています。
『お金の大学』に裏技はない。だからこそ実践する価値がある
そんな私の投資経験から見ても、両学長の『お金の大学』に書かれている資産形成の考え方には、納得できる部分が多くありました。
本書には、一発逆転を狙うような派手な裏技は書かれていません。
紹介されているのは、「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」という、お金にまつわる5つの力です。
どれも特別な才能がなければ実践できないものではなく、日々の生活の中で少しずつ取り組める内容です。
もちろん、実践すれば誰でも同じ成果が出るわけではありません。収入や家族構成、生活環境によって、できることも変わってきます。
それでも、自分にできることから始められる点が、この本の大きな魅力だと感じました。
資産形成の基本は「収入-支出=余剰資金」
では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。
すべての基本になるのは、収入-支出=余剰資金 というシンプルな考え方です。
どれだけ収入が多くても、すべて使ってしまえば投資に回すお金は残りません。反対に、大きな収入がなくても、支出を見直すことで少しずつ余剰資金を作ることができます。
本書では、この余剰資金を生み出すための方法として「稼ぐ力」と「貯める力」が紹介されています。
① まずは「稼ぐ力」を伸ばす
給与を上げる努力はもちろんですが、今の時代は副業という選択肢もあります。
とはいえ、会社員として働きながら副業を始めるのは、簡単なことではありません。
私自身も長年会社員として働いてきましたが、仕事で結果を出したからといって、必ず給与が上がるわけではないことを経験してきました。
もし副業なんて難しいと感じるのであれば、家にある不用品をメルカリで売ることから始めてもよいと思います。
まずは、自分にできることから行動してみる。それだけでも、お金に対する考え方が少しずつ変わってくるのではないでしょうか。
② 稼ぐのが難しければ「貯める力」を伸ばす
すぐに収入を増やすことが難しければ、支出を見直すことも有効です。
例えば、毎月の通信費や保険料、利用していないサービスなど、固定費を見直すことで、継続的な節約につながることがあります。
ただ、私は何でもかんでも節約すればよいとは考えていません。
家族との旅行や外食など、自分たちが楽しみにしていることまで無理に削ってしまっては、生活が味気なくなってしまいます。
必要のない支出を減らし、本当に大切なことにはお金を使う。そんなメリハリのある使い方を心がけたいと思っています。
「稼ぐ」と「貯める」の両方に取り組めれば、資産形成に回せるお金は増えていきます。
ただし、最初から両方を完璧にこなす必要はありません。まずは自分が取り組みやすいところから始めることが大切です。
資産形成を支える「再投資」のサイクル
こうして作った余剰資金を、今度は「増やす力」に活用していきます。
本書では、長期的な資産形成の方法として、投資信託などを活用した分散投資の考え方も紹介されています。
私自身は、これまで個別株への投資を中心に取り組んできました。
配当金が入れば、そのお金を次の投資に回す。新しく株式を購入すれば、そこからまた配当金を受け取れる可能性が生まれます。
こうした再投資を繰り返すことで、少しずつ保有株数を増やしてきました。
「稼ぐ・貯める → 投資する → 得られた利益を再投資する」
このサイクルを長く続けていくことが、資産形成の基本だと考えています。
ただし、投資には価格変動や減配などのリスクがあります。必ず資産が増えるわけではありませんし、投資対象によって結果は大きく異なります。
だからこそ、焦らず、自分が理解できる方法で続けていくことが大切だと思います。
資産形成を続ける中で感じる「お金が減るのが怖い」というジレンマ
さらに、この本の素晴らしいところは、お金を「貯める」「増やす」だけで終わらない点にあります。
その先にある「守る力」と「使う力」についても考えられるのです。
長く資産形成を続けていると、少しずつお金を増やすこと自体が楽しくなってきます。
私自身、配当金が入れば再投資に回すことを当たり前のように続けてきました。
しかし、ここで一つの疑問が生まれます。
「資産を増やすことばかり考えていて、本当に人生を楽しめているのだろうか?」
せっかく努力してお金を貯めても、使うことをためらい、将来のために我慢ばかりしていては本末転倒かもしれません。
もちろん、将来に備えて資産を築くことは大切です。
一方で、家族との時間や、今しかできない経験にも価値があります。
子どもたちも成長し、家族4人で一緒に旅行へ出かけられる機会も、いつまでも続くわけではありません。
だからこそ、これからはお金を増やすことだけでなく、上手に使うことも大切にしていきたいと思っています。
この本を読んで、改めてその重要性を感じました。
結論|長年の投資経験から見ても、納得できる一冊
世の中には、短期間で大きな利益を狙うような投資手法を紹介する本がたくさんあります。
しかし、『お金の大学』に書かれているのは、決して派手な方法ではありません。
まずは自分の「稼ぐ力」「貯める力」を磨き、無理のない範囲で投資に取り組む。そして、大切なお金を「守る」ことを忘れず、人生を豊かにするために「使う」。
この基本的な考え方は、私自身が長年投資を続けてきた経験とも重なる部分が多くありました。
私はこれまで投資で失敗したこともありますし、今でも勉強不足だと感じることがあります。
だからこそ、基本に立ち返ることの大切さを感じています。
特に、これから資産形成を始めたい会社員の方や、将来のお金に不安を感じている40代・50代の方には、一度読んでみてほしい一冊です。
私もまだまだ挑戦の途中です。
これからも会社員として働きながら、焦らず、自分なりのペースで資産形成を続けていきたいと思います。
次回は、このお金の考え方を次の世代へどう伝えていくか、子ども向けのお金の本を父親目線でレビューしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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