【第4話】高配当株を売らなかった判断は正解だったのか|買えなかった不動産と増えた金融資産

不動産投資

本記事は、
「不動産投資の実践記録|買えなかった物件から始まった資産形成」
シリーズの第4話です。

前回の記事では、400万円程度の区分マンションを買うために、当時の私が株を売れなかった理由について書きました。

当時の私は、貯金がほとんどありませんでした。

資産の多くは高配当株に振り向けていました。

不動産を買うには、株を売って現金を作る必要があると思い込んでいました。

しかし、そのタイミングでは売れませんでした。

特に主力として保有していた小型不動産株は、2011年ごろから信じて買い続けてきた銘柄でした。

2020年の東京オリンピックを見据え、不動産関連株としていつか評価される日が来ると考えていました。

旧NISAでも買い続け、少しずつ持ち株を増やしてきました。

ところが、2019年の増資発表で株価は大きく下落。

損をしていたわけではありません。

それでも、含み益は大きく減少しました。

そのタイミングで株を売って、不動産購入の資金に充てることは、当時の私にはどうしてもできませんでした。

今回は、その後の話です。

あの時、株を売らなかった判断はどうだったのか。

買えなかった不動産と、売らなかった株。

その後を振り返ってみたいと思います。

買えなかった400万円の区分マンションは、今でも少し悔しい

正直に言えば、あの400万円の区分マンションを買えなかったことは、今でも少し悔しいです。

親しくしていた不動産売買の業者さんから、公開前にいただいた物件情報。

2LDKの区分マンション。

室内は原状回復前で汚れていたものの、現況で400万円程度。

売主さん側にも早めに手放したい事情があったようで、相場よりかなり抑えられた価格だったと記憶しています。

私はその物件を買うことができませんでした。

その後、別の業者さんが購入し、100万円程度のリフォームをして600万円以上で売却したと聞きました。

結果だけ見れば、利益が出た可能性のある案件だったと思います。

「あの時、買っていれば」

そう思ったことは一度や二度ではありません。

不動産投資に興味がありながら、目の前のチャンスに動けなかった。

それは、今でも自分の中に残っている経験です。

でも、株を売らなかったことまで間違いだったとは思っていない

ただ、時間が経ってから振り返ると、別の見方もできます。

あの時、私は株を売りませんでした。

その結果、不動産は買えませんでした。

しかし、株を売らずに持ち続けたことで、その後の相場上昇に乗ることができました。

当時は、株式に大きく偏った資産形成をしていました。

現金は少ない。

でも、株式は持っている。

不動産投資を始めるには、かなりバランスの悪い状態だったと思います。

それでも、株式投資を続けてきたことで、少しずつ金融資産は積み上がっていきました。

配当をもらいながら保有を続ける。

下がった時も簡単には売らない。

時間をかけて資産を育てていく。

その方針を続けてきたことが、後になって意味を持つことになります。

だから今は、こう思っています。

買えなかったことは悔しい。

でも、株を売らなかったことまで間違いだったとは思っていない。

2025年の上昇相場で、金融資産が大きく増えた

その後、保有していた株式たちは少しずつ資産形成に貢献してくれました。

特に大きかったのは、2025年の上昇相場です。

長く持ち続けていた銘柄たちが評価され、金融資産は大きく増えました。

もちろん、すべてが思い通りにいったわけではありません。

株式投資なので、当然上がる銘柄もあれば、なかなか動かない銘柄もあります。

期待外れだった銘柄もあります。

それでも、全体として見れば、売らずに持ち続けてきた株式資産は、私の資産形成を大きく支えてくれました。

あの時、不動産を買うために株を売っていたら、その後の上昇相場には乗れなかったかもしれません。

もちろん、これは結果論です。

400万円の区分マンションを買っていれば、短期的には利益が出たかもしれません。

一方で、株を売らずに持ち続けたことで、長期的な資産形成につながった部分もあります。

投資は本当に難しいです。

あとから見れば、どちらにも意味があったように思えます。

短期の利益と、長期の資産形成

あの区分マンションを買っていれば、短期的に利益が出た可能性があります。

400万円程度で買い、100万円程度のリフォームをして、600万円以上で売却。

結果だけ見れば、とても魅力的な話です。

一方で、株を売らずに持ち続けたことで、長期的には金融資産が増えました。

短期で利益を取る不動産。

長期で配当と値上がりを待つ株式。

どちらが正解だったのか。

正直、簡単には言えません。

ただ一つ言えるのは、当時の私は不動産投資に動ける状態ではなかったということです。

物件を見る力も足りない。

リフォーム費用を読む力も足りない。

空室リスクを数字で考える力も足りない。

融資の知識もない。

資産を組み替える覚悟もない。

その状態で無理に買っていたら、本当にうまくいったかどうかは分かりません。

業者さんが買って利益を出したからといって、自分が同じようにできたとは限りません。

ここは冷静に考える必要があると思っています。

「買えなかった」ことにも意味があった

当時の私は、400万円の区分マンションを買えませんでした。

でも、その経験があったからこそ、不動産投資について真剣に考えるようになりました。

なぜ買えなかったのか。

何が怖かったのか。

どんな準備が足りなかったのか。

どうすれば次は動けるのか。

そう考えるきっかけになりました。

もし何も考えずに買って、たまたま利益が出ていたら、私はもっと雑な判断をする投資家になっていたかもしれません。

安く見える物件を見つけるたびに、リスクを深く考えずに飛びついていたかもしれません。

でも私は、一度買えなかった。

怖くて動けなかった。

そして、その理由を何度も振り返ることになりました。

それは遠回りだったかもしれません。

でも、今の自分にとっては必要な時間だったのだと思います。

株を持ち続けたことで、次の選択肢が広がった

株式を売らずに持ち続けたことで、金融資産は少しずつ増えていきました。

金融資産が増えると、単純に資産額が増えるだけではありません。

精神的な余裕が出ます。

次の投資を考える余地が生まれます。

そして、不動産投資においては、金融機関から見た資産背景にもつながります。

これは後になって実感したことです。

不動産投資では、物件そのものの収益性も大切です。

ただ、それだけではありません。

本人の収入。
勤務先。
自己資金。
金融資産。
これまでの投資経験。
返済に耐えられる余力。

そういったものも見られます。

あの時、売らずに持ち続けた株式資産は、後に1棟目のアパート購入を考えたとき、自分の信用力の一部になっていきます。

当時は、株を売れなかったことで不動産を買えませんでした。

しかし時間が経つと、その株式資産が、今度は不動産投資に進むための土台になっていきました。

これは、とても不思議な感覚でした。

不動産投資と株式投資は、別々ではなくつながっている

以前の私は、株式投資と不動産投資を少し別々に考えていました。

株式投資は株式投資。

不動産投資は不動産投資。

そんな感覚です。

でも今は、もう少し違う見方をしています。

株式資産があることで、金融機関に対する資産背景になります。

配当収入があることで、家計にも余裕が生まれます。

金融資産があることで、不動産投資の空室や修繕にも耐えやすくなります。

一方で、不動産を持つことで、家賃収入という別の収入源が生まれます。

株式と不動産は、どちらか一方だけが正解ではありません。

組み合わせることで、資産形成の安定感が増すこともあります。

あの時は、株を売らなかったことで不動産を買えませんでした。

でも、その株式資産が後に不動産投資へ進むための土台になった。

そう考えると、投資の経験は一つひとつがどこかでつながっているのだと思います。

投資では、後からしか分からないことがある

投資をしていると、後から振り返って思うことがたくさんあります。

あの時買っていれば。
あの時売っていれば。
あの時もっと資金を入れていれば。
あの時やめておけば。

そんなことばかりです。

でも、その時点では未来は分かりません。

2019年に株を売っていれば、不動産を買えたかもしれません。

しかし、その後の株式資産の成長は受けられなかったかもしれません。

逆に、株を持ち続けたことで不動産のチャンスは逃しました。

でも、後の金融資産の積み上がりにはつながりました。

どちらが完全に正解だったのかは、今でも分かりません。

ただ、過去の判断を振り返ることで、次の判断は少しだけ良くできると思っています。

失敗も、後悔も、動けなかった経験も。

それをそのまま終わらせるのではなく、次に活かす。

それが大事なのだと思います。

買えなかった不動産と、売らなかった株

あの時の私には、2つの選択肢がありました。

株を売って、不動産を買う。

株を売らずに、不動産を見送る。

私は後者を選びました。

その結果、400万円の区分マンションは買えませんでした。

でも、株式資産は残りました。

そして時間をかけて、その株式資産は自分の資産形成を支えてくれました。

買えなかった不動産。

売らなかった株。

どちらも、自分の投資人生の中では大きな経験です。

当時は、ただ悔しいだけでした。

でも今は、その経験にも意味があったと思えるようになりました。

まとめ

今回は、400万円の区分マンションを買えなかった一方で、株を売らなかった判断がその後どうつながったのかを振り返りました。

買えなかった不動産は、今でも少し悔しいです。

結果だけ見れば、利益が出た可能性のある案件だったと思います。

ただ、株を売らずに持ち続けたことで、その後の上昇相場に乗ることができました。

金融資産が増えたことで、精神的な余裕も生まれました。

そして後に、1棟目のアパート購入を考えたとき、所有していた株式資産は自分の信用力の一部になっていきます。

あの時、株を売っていれば不動産を買えたかもしれない。

でも、株を売らなかったことで、その後の資産形成につながった部分もある。

投資では、後からしか分からないことがたくさんあります。

だからこそ、過去の判断を振り返り、次の判断につなげていくことが大切だと思っています。

次回【第5話】では、所有していた株式資産が、初めてのアパート購入にどうつながったのかを書いていきたいと思います。

なお、noteではこの話を、もう少し感情面・体験談寄りに書いています。

よろしければ、あわせて読んでいただけると嬉しいです。

note版はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※本記事は私個人の体験談であり、特定の投資判断をすすめるものではありません。

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