こんにちは、リョータです。
今回は、田中渓さんの著書『億までの人 億からの人』(徳間書店)をご紹介します。
本書は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2026」で総合グランプリと経済・マネー部門賞を受賞した、話題の一冊です。
「一生懸命働いているのに、なかなか収入が増えない」「資産形成に取り組んでいるけれど、このままの考え方でいいのだろうか」
そんな悩みを抱えている会社員の方も多いのではないでしょうか。
私は現在48歳。これまで転職を繰り返しながら、ほぼ営業一筋で会社員生活を送ってきました。長年株式投資に取り組み、最近では不動産投資や副業にも挑戦しています。
本書を読んで特に印象に残ったのは、単にお金を増やす方法ではなく、仕事や時間、健康、そして人間関係に対する考え方でした。
今回は、自分自身の経験も交えながら、特に心に響いた3つのポイントをご紹介したいと思います。
『億までの人 億からの人』とは?(概要)
著者の田中渓さんは、ゴールドマン・サックスで17年間勤務し、大規模な投資案件に携わってきた経験を持つ方です。
本書は、よくある「特定の株を買えば儲かる」といった投資テクニックを紹介するものではありません。
著者が世界の富裕層や経営者たちと接する中で学んだ、仕事への向き合い方、時間の使い方、健康管理、人間関係の築き方などが紹介されています。
タイトルにある「億まで」と「億から」は、資産を築く段階と、その資産を維持・活用する段階の違いを表しています。
ただ、私はこの本を、資産1億円を目指す人だけの本だとは感じませんでした。
会社員として働きながら、少しずつ生活を良くしていきたいと考えている人にも、取り入れられる考え方があると思います。
私が特に心に響いた3つの考え方
本書には、仕事や資産形成に役立つ考え方が数多く紹介されています。
その中から、私自身の経験と重なった3つのポイントをご紹介します。
1.給与以外の収入を持つという選択肢
本書を読んで改めて考えさせられたのが、会社から受け取る給与以外にも、収入を得る方法を持つことの大切さです。
会社員として働くことには、毎月安定した収入を得られるという大きなメリットがあります。
一方で、会社の業績や評価制度によって給与が左右されることもあります。私自身、転職によって収入が大きく減った経験もあり、会社員ならではの難しさを感じてきました。
とはいえ、「副業なんて何から始めればいいか分からない」「自分には特別なスキルがない」と感じる方も多いと思います。
実は、以前の私もそうでした。
きっかけは友人との何気ない会話
今から6年ほど前、親しい友人と食事をしていたときのことです。
友人が「メルカリで、子どもが履き古したニューバランスのスニーカーでも、結構いい値段ですぐ売れるんだよ」と教えてくれました。
当時の私は、30代から株式投資には取り組んでいましたが、いわゆる副業的なビジネス経験はほとんどありませんでした。
メルカリも使ったことがなく、それほど興味もなかったのですが、試しに自宅の不用品を出品してみることにしました。
最初に売れたのは、不要になった書籍。価格は300円でした。
その後も、ノベルティーのライターが444円、サイズが合わなかったワイシャツが3,999円と、少しずつ出品を続けていきました。
さらに、学生時代にコレクションしていたVANSのスリッポン。かなり古く、加水分解もしていたものが、なんと10,000円で売れたのです。
そして最も驚いたのが、20年ほど前に60,000円で購入したブランド物のベストでした。
かなり使い込んでボロボロになっていたにもかかわらず、75,000円で売れたのです。
購入したときより高く売れるなんて、正直、想像もしていませんでした(笑)。
小さな成功体験が、新しい挑戦につながった
こうした経験を通じて気づいたのは、自分にとって不要なものでも、誰かにとっては価値があるということです。
もちろん、不用品販売がそのまま安定した副業収入になるわけではありませんし、毎回高く売れるわけでもありません。
それでも、会社から給与を受け取る以外に、自分で考えてお金を得る経験ができたことは、私にとって大きな刺激になりました。
最初は300円の書籍でしたが、その小さな一歩が「自分にもできることがある」という自信につながったのです。
現在は会社員として働きながら、不動産投資やWEB関連の情報発信にも挑戦しています。
まだまだ試行錯誤の途中ですが、何かを始めるのに、最初から大きな資金や特別な能力が必要なわけではないと感じています。
本書を読みながら、あのとき思い切ってメルカリを始めてみて良かったと改めて思いました。
2.「緊急性は低いけれど、重要なこと」に時間を使う
本書でもう一つ印象に残ったのが、目先の忙しさだけに追われず、将来にとって重要なことに時間を使うという考え方です。
例えば、読書や勉強、健康管理、人間関係づくりなどは、今日一日だけを見れば、後回しにしても大きな問題にはならないかもしれません。
しかし、5年後、10年後を考えると、その積み重ねが大きな違いになってくることもあります。
私は22歳で新卒入社して以来、ほぼ営業一筋で働いてきました。
30代までは、とにかく目の前の仕事で結果を出すことに必死でした。営業数字をつくり、少しでも多くの収入を得ることが、当時の私にとって大きな目標でした。
もちろん、あの頃に全力で仕事に取り組んだ経験は、今でも大切な財産です。
ただ、40歳を過ぎた頃から少しずつ考え方が変わってきました。
娘の「パパ、長生きしてね」という一言
当時、小学校低学年だった娘から、ある日こんなことを言われました。
「パパ、長生きしてね」その一言が、私の胸に深く突き刺さりました。
それまで長年吸っていたタバコを、この言葉をきっかけにきっぱりとやめたのです。
仕事を頑張ることも、収入を増やすことも大切です。しかし、健康を損なってしまえば、せっかくの努力も思うように生かせなくなってしまいます。
それ以来、健康管理にも少しずつ気を配るようになりました。
現在はランニングやジムにも通い、無理のない範囲で体を動かすことを習慣にしています。
若い頃は考えもしなかったことですが、今では健康も将来への大切な投資の一つだと感じています。
本書を読んで、改めて目先の仕事だけではなく、5年後、10年後の自分や家族のために時間を使うことの重要性を考えさせられました。
3.「攻め」と「守り」のバランスを考える
本書では、資産を築く段階と、それを維持していく段階では、求められる考え方が異なることも紹介されています。
私はこの「攻め」と「守り」のバランスが、とても大切だと感じました。
仕事で収入を増やすことや、副業に挑戦することは、将来の選択肢を広げるための「攻め」の行動です。
一方で、無駄な支出を減らしたり、健康に気を配ったり、資産を守るためにリスクを管理したりすることも欠かせません。
例えば、株式投資では大きな利益を狙うことばかりに意識が向くと、思わぬ損失を抱える可能性があります。
不動産投資でも、家賃収入だけを見るのではなく、空室や修繕、金利上昇といったリスクを考えておく必要があります。
私自身、これまで投資で失敗したこともありますし、思い描いたとおりに進まなかったことも少なくありません。
それでも、失敗した経験から学び、少しずつ判断の精度を高めていくことが大切なのだと思っています。
何かに挑戦するときは積極的に行動する。ただし、無理をして生活の土台まで危険にさらさない。
今後も、このバランスを意識していきたいと感じました。
著者・田中渓さんの行動力にも刺激を受けた
実は、私は著者の田中渓さんの大ファンであり、日頃からその発信にも注目しています。
特に驚かされるのが、毎朝早くから運動に取り組むストイックな生活習慣です。
午前3時45分頃に起床し、長距離のランニングやサイクリング、水泳などに取り組むという話を知ったときには、その行動力に驚きました。
私も普段は週に1〜2回ほど、ジムで7〜8キロ程度のランニングをしています。
それでも、田中さんの運動量と比べたら、まだまだ足元にも及びません(笑)。
とはいえ、何もかも同じように実践する必要はないと思っています。
仕事や家庭の状況も違えば、体力や生活環境も人それぞれです。
大切なのは、すごい人の行動をすべて真似することではなく、自分にも取り入れられそうなことを一つずつ実践していくことではないでしょうか。
私の場合は、健康のために運動を続けること。そして、会社員としての仕事を大切にしながら、新しい挑戦を諦めないことです。
田中さんのような圧倒的な行動力に刺激を受けつつ、自分なりのペースで前に進んでいきたいと思っています。
『億までの人 億からの人』はこんな方におすすめ
本書は、株式投資の銘柄選びや短期間でお金を増やすテクニックを学びたい方よりも、仕事や人生に対する考え方を見直したい方に向いていると思います。
特に、会社員として働きながら、将来のために何か新しいことを始めたいと考えている方には、参考になる部分があるのではないでしょうか。
また、仕事に追われる毎日の中で、健康管理や家族との時間、自己投資などを後回しにしている方にもおすすめです。
ただし、著者が出会ってきた富裕層の考え方を、すべてそのまま取り入れる必要はないと思います。
自分の生活環境や価値観に合わせて、役立つ部分を選んで実践する。
私は、そんな読み方が合っていると感じました。
まとめ|特別な成功者を目指す前に、今日できる一歩から
『億までの人 億からの人』は、資産形成だけでなく、時間の使い方や健康、人間関係など、人生を豊かにするための考え方を学べる一冊でした。
私はこれまで、会社員として働きながら、株式投資や副業などに少しずつ挑戦してきました。
決して最初から順調だったわけではありません。転職によって収入が減ったこともありますし、投資でも失敗を経験しています。
それでも、何かを始めるときには、まず自分にできることから挑戦してみたいと考えています。
6年ほど前に、メルカリで300円の書籍を売ったことも、その一つでした。
当時は、それが自分で稼ぐことに対する考え方を変えるきっかけになるとは思ってもいませんでした。
また、娘の何気ない一言をきっかけに禁煙した経験も、今では私にとって大切な転機になっています。
人生を変えるきっかけは、必ずしも大きな出来事ばかりではないのかもしれません。
本書を読んで、改めてそう感じました。
48歳になった今でも、私はまだまだ挑戦の途中です。
これからも会社員としての仕事を続けながら、家族との時間や健康を大切にし、自分の可能性を少しずつ広げていきたいと思います。
特別な成功者になることよりも、昨日の自分より少しでも前に進むこと。
そんな気持ちを忘れず、これからも挑戦を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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