「砂金採りしたい!」
突然、息子がそんなことを言い出しました。
そういえば砂金採りなんて、もう5〜6年やっていません。
特に予定していたわけでもありませんでしたが、せっかく息子がやりたいと言うなら行ってみようということで、家族4人で急遽、宮城県涌谷町へ向かうことになりました。
今回の目的は、涌谷町での砂金採り体験です。
砂金採りの前からちょっとした事件

現地に到着し、砂金採りの前にトイレへ立ち寄りました。

先に女子トイレへ入った妻と娘。
すると中から、「アハハハ!」と、2人の大きな笑い声が聞こえてきました。
「何をそんなに笑ってるんだ?」と思いながら、少し遅れて私も男子トイレへ。
中に入ると、その理由はすぐに分かりました。
目の前にあったのが、このポスター。「うんこが止まらない!」なるほど。「これか(笑)」
救急車を呼ぶべきか迷ったときの救急相談を案内する真面目なポスターなのですが、とにかく見出しのインパクトが強い。
妻と娘が大笑いしていた理由も一瞬で理解できました。
砂金採りを始める前から、思わぬところで家族の笑いが起きました。

家族4人で砂金採りに挑戦
いよいよ砂金採りです。

今回の料金は家族4人で3,800円。
体験時間は30分です。
専用の皿に砂をすくい、水の中で揺らしながら少しずつ砂を落として、重い砂金を探していきます。

5〜6年前にも経験しているので、まったくの初めてではありません。
最初は、「まあ、誰か1人くらいは採れるだろう」くらいの気持ちでした。
ところが……。
全然採れない。普通に頑張っているのに、まったく見つかりません。
最初はそれぞれ楽しみながらやっていた家族4人でしたが、時間が経つにつれて徐々に会話が減っていきます。
気がつけば、みんな無言。そして、だんだん雰囲気まで暗くなってきました(笑)。

たかが砂金採り。でも、だんだん本気になる
私も最初は気楽にやっていました。でも、あまりにも採れません。
すると不思議なもので、「なんとか1個くらい採りたい」という気持ちがどんどん強くなってきます。
たかが砂金採り。それなのに、私はかなり必死でした。
普通に砂をすくってダメなら、違う場所を狙ってみます。
誰も手をつけていなさそうな奥の方から砂をすくってみる。
逆に、極端に手前の砂を狙ってみる。
一度に大量の砂をすくって、皿の中に山を作ってみる。それでもダメ。
今度は逆に、ほんの少しだけ砂をすくい、一粒一粒見落とさないように慎重に確認する作戦へ。
少量の砂をすくって確認。また少量をすくって確認。何度も何度も繰り返します。
……それでも採れません。
気づけば、完全に砂金採りに翻弄されていました(笑)。

「全然採れない!」と嘆く娘。そして無言の妻
娘も苦戦しています。「全然採れない!」何度も嘆いています。
一方、妻はほとんど何もしゃべりません。
視力2.0。小さな砂金を見つけるなら、家族の中ではかなり有利なはず。
しかし、そんな妻でも見つかりません。終始無言で、ひたすら集中しています。
父も無言。母も無言。娘もだんだん無言。誰も採れない。
時間だけが減っていきます。せっかくの家族レジャーなのに、なかなかの緊張感です(笑)。
終了間際、息子が「これ砂金じゃない?」
そんな中、終了時間が近づいてきた頃でした。
息子が爪のところに小さな何かをつけて、「これ、砂金じゃないかな?」と見せてきました。
よく見ると、小さな固体のようなものがあります。形だけを見ると、確かに砂金っぽく見えなくもありません。
ただし、色が少し気になります。金色というより、ちょっと暗い色。
私は、「もう時間なくなるから、とりあえず最後までやって、終わったらスタッフさんに聞いてみよう」と息子にアドバイスしました。
ところが息子。よほど期待していたのでしょう。そのまま妻のところへ向かいます。
「これ砂金じゃない?」
妻も確認しますが、爪の奥には砂なのか土なのか分からないものまで入り込んでいて、よく分からない様子。
それでも息子は諦めません。今度は娘のところへ。「これ砂金じゃない?」すると娘。
「それ違うんじゃね?」あっさり一蹴(笑)。
それでも息子にとっては、30分間で唯一見つけた希望の1粒です。
家族4人、まさかの成果ゼロ
そして30分が終了しました。もう全員疲労困憊。
結果は、
私……0個。
妻……0個。
娘……0個。
息子……怪しいもの1個。
実質、家族4人全滅です。
するとスタッフさんから、
「砂金採れた人いますか?採れていない方には、お土産に1つお渡しします」との案内がありました。
となれば、最後の希望は息子の“怪しい1かけら”。スタッフさんに確認してもらいます。
「んん……これは砂金……?」一瞬、期待が高まります。「違うかな……」
そして2〜3秒ほどの沈黙。息子も私たちも結果を待ちます。そしてスタッフさんから出た答えは、
「これは雲母ですね。金ではありません」……残念!
全員ガッカリ。特に、唯一の成果だと思っていた息子は明らかにガックリしています。
そんな息子の姿を見て、残りの3人は思わず笑ってしまいました。いやあ、お疲れさまでした(笑)。
最後は本物の砂金を1粒ずつ
結局、家族4人とも自力で砂金を採ることはできませんでした。
そのため、採れなかった人へのお土産として、それぞれ小さな入れ物に本物の砂金を1粒ずつ入れてもらいました。

もちろん自分たちで採った砂金ではありません。でも、これもいい記念です。
それにしても、30分の砂金採りでここまで家族全員が本気になるとは思いませんでした。
「あっちの砂を取ればよかったんじゃない?」「もう少し時間があれば採れたかも」
終わってからそんな話になるのも含めて面白い。成功した体験だけが思い出になるわけではありません。
家族4人そろって成果ゼロ。
むしろ、だからこそ忘れない気がします。
砂金採りの後は黄金山神社へ
砂金採りを終えた後は、黄金山神社へお参りしました。

砂金採りで疲れた後でしたが、せっかく涌谷まで来たので、こちらもしっかり参拝。

すると……。
またもや蛇と遭遇。
最近、神社へ行くと蛇に遭遇することが多いような気がします。
砂金には出会えなかったのに、蛇には出会いました(笑)。

採れなくても楽しかった、家族4人の砂金採り
今回は息子の、「砂金採りしたい」という一言から急遽決まった涌谷へのお出かけでした。
結果だけ見れば、家族4人、砂金ゼロ。なかなかの惨敗です。
でも、家族全員が無言になるほど夢中になって、それぞれいろいろな方法を試して、最後は息子が見つけた“砂金らしき雲母”でみんなが笑う。
こういう体験も、家族で出かける楽しさのひとつだと思います。
子どもたちも少しずつ大きくなり、家族4人で一緒に出かけたり、同じ体験をしたりできる時間も、いつまでも続くわけではありません。
だからこそ、急に決まったこんな休日も大切にしていきたい。
砂金は1粒も採れませんでしたが、楽しい家族の思い出がまたひとつ増えました。
次に挑戦する機会があれば、今度こそ誰か1人くらいは自力で採って帰りたいですね。
今回の砂金採り体験
今回、家族4人で砂金採りを体験し、料金は合計3,800円でした。体験時間は約30分。
30分と聞くと長く感じますが、実際に始めてみるとかなり集中しますし、あっという間でした。
そして終わる頃には、家族全員かなり疲れていました(笑)。
それでも子どもから大人まで一緒になって楽しめるので、家族でのお出かけ先としても面白い体験だと思います。
※料金や営業内容などは変更になる場合がありますので、訪問前に最新情報をご確認ください。

わくや万葉の里 天平ろまん館|基本情報
今回、家族4人で砂金採りを体験したのは、宮城県涌谷町にある わくや万葉の里 天平ろまん館 です。
住所:宮城県遠田郡涌谷町涌谷字黄金山1-3
開館時間:9:30〜17:00(11月〜3月は16:30まで)
砂金採り体験:一般・大学生 1,000円/小・中学生・高校生 900円
今回の料金:家族4人で3,800円
体験時間:約30分
予約:個人利用は予約不要
駐車場:普通車100台、大型バス10台
電話:0229-43-2100
砂金採り体験は「椀がけ法」で行い、採れた天然砂金は持ち帰ることができます。個人利用は予約不要で、所要時間は約30分。通常の砂金採りは12月〜3月は冬季休止となっています。
黄金山神社

砂金採りの後に参拝した 黄金山神社(涌谷) は、国指定史跡「黄金山産金遺跡」の中にあります。天平ろまん館とあわせて立ち寄れるので、砂金採りとセットで楽しむのがおすすめです。
※料金・営業時間・体験内容は変更になる場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。



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