相馬湾でカニ釣り体験|割りばし・糸・クリップの手作り竿で家族4人が夢中になった3時間

相馬湾でカニ釣り体験 体験記

「明日、これでカニ釣りしたい!」

前日の夜、息子が何やら一生懸命作っていました。

使っているのは、

  • 割りばし
  • クリップ

という、家にありそうなものばかり。

どうやらYouTubeでカニ釣りを見たようで、それを参考に子どもたちが手作りのカニ釣り竿を作っていました。

「本当にこれで釣れるのかな?」

そのときの私は、そのくらいの気持ちでした。

ところが翌日。

この簡単な手作り竿を持って海へ行った結果――。

1時間だけの予定だったカニ釣りに、家族4人で約3時間も夢中になることになりました。

しかも最後には、カニを見ながら「経験することって大事なんだな」と考えることになるとは。

夏休みのちょっとした思いつきから始まった、我が家のカニ釣り体験です。

割りばし・糸・クリップの手作り竿を持って海へ

当日の朝、家族4人で相馬湾へ向かいました。

現地に到着したのは午前9時30分頃

この日の予定では、

「1時間くらいカニ釣りをして、そのあと次へ行こう」

という軽い感じでした。

持ってきたのは、前日に子どもたちが作った手作り竿。

割りばしに糸を付け、その先にはクリップ。

そこに餌の裂きイカを付けて、海へ垂らします。

本格的な釣り道具とは程遠い仕掛けです。

ところが海の中をのぞいてみると――。

いる。

カニがいる。

裂きイカに気づいたカニが、少しずつ近づいてきます。

「来た、来た!」

家族で海の中をのぞき込みながら、カニが餌をつかむのを待ちます。

そして竿を上げると――。

本当に釣れました。

「おおー!」

手作りの竿でも、ちゃんとカニが釣れる。

自分たちで作った道具を実際に海へ持ってきて、それを使って本当に生き物が釣れる。

息子も嬉しそうです。

動画を見るだけではなく、

「自分でも作ってみよう」

と思って作り、

実際に試してみる。

こういう経験ができたことも、親として嬉しい出来事でした。

ところが相手のカニも、なかなかの強敵

最初は、

「裂きイカを目の前に落とせば、簡単に釣れるのかな」

と思っていました。

ところが実際にやってみると、そんなに甘くありません。

中には明らかに手強いカニがいます。

裂きイカを目の前に落としても――。

完全に無視。

「なんで食べないんだろう?」

と思ってよく見てみると、

すでに左右のハサミに裂きイカを持って、悠々と食事中。

「もう持ってるじゃん(笑)」

家族で大笑いです。

さらに器用なカニもいました。

左のハサミでこちらの餌を軽く押さえながら、

右のハサミで裂きイカを少しずつ取って食べる。

こちらとしては、

「よし、つかんだ!」

と思って竿を上げたいところですが、簡単には離しません。

さらに手強いカニになると、

裂きイカの先端だけを浅くハサミでつかみ、サッとむしり取って逃げていきます。

こちらが竿を上げる頃には、

カニはいない。

でも餌だけは、しっかり減っている。

「またやられた!」

だんだんこちらも熱くなってきます。

カニとの知恵比べに、大人まで本気になる

こうなると、ただ餌を垂らしているだけではありません。

完全にカニとの知恵比べです。

「まだ上げないほうがいい!」

「もう少し待って!」

「今だ!」

子ども以上に、大人の声が大きくなってきます(笑)。

逃げられる。

また挑戦する。

餌だけ取られる。

また別の場所へ落としてみる。

そして釣れる。

この繰り返しが、想像以上に面白いんです。

私も途中では、一度に3匹のカニが釣れる場面もありました。

これには思わず、

「おおー!」

とテンションが上がりました。

高価な釣り竿でもありません。

割りばしと糸とクリップ。

それでも、家族でこれだけ盛り上がれる。

だんだん時間の感覚がなくなっていきました。

大きなカニほど手強い?3時間観察して感じたこと

長い時間カニを見ていると、少しずつ違いも見えてきました。

これはあくまで、この日私たちが釣っていて感じた印象ですが、

大きなカニほど、なかなか簡単には釣らせてくれません。

餌にすぐ飛びつかない。

ハサミだけを使って器用に裂きイカを取る。

こちらが竿を上げようとすると、すぐに離す。もちろん大きくて重いのはあります。

一方で、小さくてかわいいカニは比較的素直に餌をつかみ、そのまま釣れることも多くありました。

「大きいカニは、何度もつられて学習しているんじゃない?」

そんな話まで出てきます。

もちろん、本当に過去の経験によって行動が変わっているのかは分かりません。

でも、私には、

大きなカニほど、いろいろ経験して簡単には引っかからなくなっている

ように見えました。

そして、それを見ているうちに、

「これって、人間も同じかもしれないな」

と思ったんです。

やっぱり「経験すること」は大切

最初は誰だって分からないことばかりです。

やってみる。

失敗する。

「次はこうしてみよう」と考える。

また挑戦する。

それを繰り返すうちに、少しずつ分かることが増えていく。

今回のカニ釣りも同じでした。

息子がYouTubeを見て、

「やってみたい」

と思った。

自分で道具を作った。

実際に海へ持ってきた。

簡単には釣れなかった。

餌だけ取られた。

それでも考えながら何度も挑戦した。

これも全部、経験です。

そしてこれは、子どもだけではありません。

大人になってからも、

実際にやってみなければ分からないことは、まだまだたくさんあります。

私は48歳ですが、それでも初めて経験することばかりです。

知識を得ることも大切。

でも、

「知らないからやらない」

ではなく、

まず一度やってみる。

失敗したら、そこから覚える。

この日のカニ釣りをしながら、そんなことまで考えていました。

まさか割りばしのカニ竿から、こんなことを考えるとは思っていませんでしたが(笑)。

家族の中で一番ハマったのは……妻

息子が始めたカニ釣り。

私もすっかり夢中になりました。

ところが、この日最もハマってしまった人がいます。

妻です。

カニがいそうな場所を探しては移動。

竿を落とす。

じっと待つ。

そしてまた別の場所へ。

完全に本気です(笑)。

ある程度遊んだところで、

「そろそろ行こうか?」

という雰囲気になりました。

すると妻が、

「もう少しやっていい?」

もちろん、その「もう少し」で終わるはずもありません。

9時30分に始めて、気づけば12時30分過ぎ

もともとの予定は1時間程度。

10時30分くらいには切り上げるつもりでした。

ところが時計を見ると――。

12時30分を過ぎています。

約3時間。

完全に予定オーバーです(笑)。

時間が経つにつれて潮も満ちてきて、波も少しずつ強くなってきました。

それでも妻は場所を探しながら、まだカニを狙っています。

「あと少し」

が延々と続きます。集中力が半端なく、特に大きなカニさんに対して鬼気迫るものが、、、、。

海辺は潮位や波の状況も変わるので、安全には十分注意しながら楽しむ必要がありますが、それくらい家族みんなが夢中になっていました。

娘だけ途中から冷静に休憩

そんな家族の中で、一人だけ途中から冷静になったのが娘でした。

最初は一緒にカニ釣りを楽しんでいましたが、

しばらくすると――。

一人で座って休憩。

父、母、息子がカニ相手に熱くなっている横で、娘だけが落ち着いています(笑)。

3時間も遊んでいれば疲れるのは当然。

考えてみれば、娘が一番正しい判断をしていたのかもしれません。

家族で同じ場所へ出かけても、楽しみ方はそれぞれ。

こういう姿を見るのも、家族で出かける面白さです。

私は岩場で足がつり、翌日は日焼けでヒリヒリ

楽しいカニ釣りでしたが、私にはちょっとした代償もありました。

普段歩き慣れていない岩場。

カニを探しながら立ったり、しゃがんだり、場所を移動したり。

夢中になっていたら――。

足がつりました。

やはり慣れない岩場を3時間は、なかなか効きます。

さらに日焼け。

顔と腕にはしっかり日焼け止めを塗っていたので問題ありませんでした。

しかし、この日の私はハーフパンツ。

しかも海水で足が濡れます。

足の日焼け対策までは十分にできていませんでした。

その結果、翌日は――。

足がヒリヒリ。

しっかり日焼けしていました。

1時間くらいの予定だったので、完全に油断していました。

夏の海辺で長時間遊ぶなら、

帽子、飲み物、日焼け止め。

そして足までしっかり日焼け対策しておくことをおすすめします。

「ちょっとだけ遊ぶから」

は信用しないほうがいいです。

我が家の場合は3時間になりましたから(笑)。

最後は息子がカニを海へ

たっぷり楽しんで、いよいよ終了。

バケツには、この日釣ったカニたちが入っています。

最後は息子が、カニを海へ逃がすことにしました。

一匹ずつ海へ戻していきます。

カニたちは、また海の中へ。

「全部逃がしたね」

と思ってバケツを見ると――。

なぜか1匹だけ残っていました。

「あれ?まだいた!」

最後まで笑わせてくれます。

もちろん、その1匹も海へ返しました。

私たち家族を3時間も楽しませてくれたカニたちは、再び相馬の海へ戻っていきました。

そして、海を見ながらふと思いました。

今日逃がしたカニを、また次に来た誰かが釣るのかもしれない。

そのとき、

「このカニ全然釣れない!」

と言われるくらい、さらに経験を積んだ強敵になっているかもしれません(笑)。

裂きイカを両手に持ちながら、

目の前の餌を無視しているかもしれません。

そんなことを考えると、なんだか面白くなりました。

お金をかけなくても、家族で夢中になれる時間は作れる

今回使ったのは、

割りばし。

糸。

クリップ。

そして裂きイカ。

特別な道具はありません。

それでも、

息子は自分で作った竿でカニを釣り、

妻は「もう少し」と言い続けるほど夢中になり、

私もカニとの知恵比べに熱くなり、

娘は途中から冷静に休憩。

気づけば、家族4人で約3時間遊んでいました。

もちろん、旅行やテーマパーク、高級な食事など、お金を使って楽しむ体験も私は大好きです。

でも一方で、

お金をたくさんかけなくても、家族みんなで夢中になれる時間は作れる。

今回のカニ釣りは、それを改めて感じさせてくれました。

そして息子が、

「やってみたい」

と思ったことを実際に行動に移したことで、家族全員の楽しい時間につながりました。

小さなカニも、大きなカニも。

子どもも、大人も。

いろいろ経験しながら、少しずつ成長していく。

割りばしとクリップから始まったカニ釣りでしたが、我が家にとっては忘れられない夏休みの思い出になりました。

次に行くときも、

「1時間くらいカニ釣りしようか」

となる気がします。

ただし次回は――。

「1時間の予定=3時間になる」

くらいに考えて、

日焼け止めは足までしっかり塗って行こうと思います(笑)。

※最後までお読みいただきありがとうございました!

カニ釣り体験|概要・基本情報

  • 場所:相馬湾周辺
  • 体験内容:手作り竿を使ったカニ釣り
  • 使用したもの:割りばし・糸・クリップ・裂きイカ
  • 参加人数:家族4人
  • 開始時間:9時30分頃
  • 体験時間:約3時間
  • 対象:子どもから大人まで
  • 費用:ほぼ材料代・餌代のみ
  • あると便利なもの:帽子・飲み物・日焼け止め・濡れてもよい靴や服
  • 注意点:岩場は滑りやすく、潮位や波も変化するため安全第一で。夏場は足まで日焼け対策がおすすめです。

※カニは観察・釣りを楽しんだあと、最後に海へ戻しました。

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