「絶対損しない」と思って買ったCasa(7196)|5年持って分かった誤算【リョータの投資カルテ VOL.9】

資産形成

株式投資をしていると、

「これはいける」と思って買った銘柄でも、思い通りにいかないものはあります。

今回の「リョータの投資カルテ」は、家賃債務保証を手掛けるCasa(7196)。

先日、今年も株主優待のQUOカードが届きました。

QUOカードは使い勝手もいいですし、Casaの優待カードは個人的にデザインも悪くない。

届けばやっぱりうれしいです。

でもCasaを見るたび、ずっと思っていることがあります。

「こんなはずじゃなかったんだけどな……(笑)」

今回は、2021年に初めて購入してから約5年間。

かなり自信を持って買ったCasaが、なぜ今も含み損なのか。

私自身の投資履歴とともに振り返ってみます。


Casaってどんな会社?

Casaは、賃貸住宅の家賃債務保証を主力とする会社です。

簡単に言えば、賃貸住宅を借りる際の「保証人」の役割を会社が担うビジネス。

私が購入を検討した当時、このビジネスモデルをかなり評価していました。

賃貸住宅がなくなるわけではない。

高齢化や単身世帯の増加などを考えても、家賃保証会社の役割は今後も必要とされるのではないか。

そして契約が積み上がれば、継続的な保証料収入も期待できる。

いわゆるストック型ビジネスです。

今では私自身もアパート経営をしていますので、家賃保証会社は以前よりさらに身近な存在になりました。


Casaの購入を考えたきっかけのひとつが、2020年の報道でした

Casaの購入を考えたきっかけのひとつが、2020年の報道でした。

2020年12月、当時の代表取締役の発言内容や、報道で指摘されたパワーハラスメント、反社会的勢力との関係の有無などについて、Casaは外部専門家を含む特別調査委員会を設置しました。

内容のインパクトもあり、当時の株価は大きく売られました。

私の記憶では、ネット掲示板でも報道内容をもじって「893円」などと書かれていたほど。

かなり強烈な印象が残っています(笑)。

その後、特別調査委員会の最終報告では、代表取締役と反社会的勢力との関係は認められず、役職員に対するパワーハラスメントについても認定されなかったと公表されています。

そこで当時の私は考えました。

「これは不祥事報道で必要以上に売られているだけでは?」

時間が経てば騒動も落ち着き、株価も戻る。

そう考えました。


2021年5月13日、100株@890円で購入

最初にCasaを購入したのは、

2021年5月13日。

100株@890円

でした。

購入理由はかなり明確でした。

まず、財務は良好。しかもほぼ無借金。

そして、

  • 家賃保証というストックビジネス
  • 30円程度の配当
  • 株主優待のQUOカード
  • 不祥事報道による株価下落

私の好きな条件がかなり揃っていました。

こうなると、

バーゲンハンター発動(笑)。

そして、いつもの

「優良割安株欲しい病」

です。

当時は本当に、

「この株価なら絶対損しないだろう」

くらいの自信がありました。

不祥事報道の影響が薄れてくれば、いずれ株価は回復する。

その間は配当と優待をもらいながら待っていればいい。

そんなイメージでした。


ところが、思ったほど戻らない

ところがCasa。

待っても待っても、私が期待していたような株価上昇にはなりません。

一時的に上がる場面はあっても、長期的には低空飛行。

ただ私は、

「会社そのものがダメになったわけじゃない」

「家賃保証の需要はなくならない」

「財務だって悪くない」

と思っていました。

そして約2年半後。

ついに追加購入します。


2023年11月21日、831円でナンピン

2回目の購入は、

2023年11月21日。

100株@831円

です。

正直、この時も、

「さすがに下がりすぎだろう」

と思いました(笑)。

そこで100株追加。

これで合計200株となりました。

取得価格は、

  • 100株@890円
  • 100株@831円

平均取得単価は、

860.5円

です。

私の作戦としては、

「平均取得単価を下げておいて、株価が戻ったところで100株売ればいい」

というもの。

残った100株で配当と優待をもらい続ければいい。

我ながら悪くない作戦だと思っていました。

しかし――。

その“戻る”が、なかなか来ない(笑)。


追い打ちをかけた大幅減配

そしてCasaを保有するうえで、かなり痛かったのが配当です。

Casaは長く年間30円前後の配当を続けていました。

2025年1月期には32円まで増配。

この時は、

「やっぱりCasa、悪くないじゃん」

と思ったのですが……。

ところが2026年1月期。

年間15円へ大幅減配。

ほぼ半分です。

私はもともと、

「配当+優待をもらいながら株価回復を待つ」

という考えでCasaを買っています。

その配当が半減。

これはかなり痛かったです。

株価が上がらない。

業績も思ったほど伸びない。

そして配当まで減る。

さすがに、

「話が違うぞCasa(笑)」

という気持ちになりました。


財務は今でもかなり良好

ただし、Casaの評価で難しいのがここです。

財務は今でも悪くありません。

現金をしっかり保有し、借入金はごくわずか。

ほぼ無借金と言っていい財務内容です。

私が最初にCasaへ投資した理由のひとつが、この財務の良さでした。

この点については今でも大きく評価を変えていません。

だからこそ逆に、

「この財務で、なぜ株価がこんなに冴えないんだろう?」

と思ってしまいます(笑)。


業績は少しずつ改善しているものの……

直近では売上も伸び、営業赤字も前年同期から縮小。

第2四半期単独では営業黒字を確保するなど、少しずつ改善の兆しも見えています。

契約の積み上げによる継続保証料も増えており、私が最初に評価した、

「契約が積み上がるストック型ビジネス」

そのものが崩れたわけではありません。

ただ私としては、

売上が伸びていることよりも、利益がしっかり戻ってくるか。

ここを見ています。


競合は伸びているのに、Casaだけ取り残されている感覚

Casaを長く保有していて、もうひとつモヤモヤするところがあります。

それが競合他社との株価の差です。

もちろん会社ごとに事業内容や業績は違いますので、単純比較はできません。

それでも私の感覚では、他の家賃保証会社には株価が伸びている銘柄が多い。

保証業界そのものが評価されていないのであれば、まだ納得できます。

でも実際には、

「他社は上がっているのに、Casaだけがなかなか浮上できない」

というイメージなんですよね。

家賃保証というビジネスそのものには今でも期待しているからこそ、

「Casaももう少し頑張ってくれよ(笑)」

と思ってしまいます。


それでも今年もQUOカード到着

そんなCasaから、今年も株主優待が届きました。

私は200株保有していますが、優待は100株以上でQUOカード1,000円分。

200株持っていても100株と同じ1,000円なのが少々寂しいところです(笑)。

それでもQUOカードは使い勝手がいい。

そしてCasaのQUOカード、

個人的にはデザインも悪くないです。

株価を見るとモヤモヤしますが、

優待が届くとやっぱりうれしいものです(笑)。


ところでCasa、本当にそんなに負けてる?

今回の記事を書くために過去の取引履歴を確認していて、ふと思いました。

私の中ではCasaは完全に、

「ずっと含み損の銘柄」

というイメージでした。

でも、

「今まで配当とQUOカード、結構もらってるよな?」

と。

そこで計算してみました。


これまでにもらった配当

私の保有履歴から計算すると、

2022年1月期

100株×30円=3,000円

2023年1月期

100株×30円=3,000円

2024年1月期

200株×30円=6,000円

2025年1月期

200株×32円=6,400円

2026年1月期

200株×15円=3,000円

合計すると、

21,400円

です。

※税引前で計算しています。


QUOカードも6年間で6,000円

さらに株主優待。

2021年から2026年まで毎年1,000円分を受け取ったとすると、

1,000円×6回=6,000円

です。

つまり、

配当 21,400円

QUOカード 6,000円

合計、

27,400円

の株主還元を受け取ったことになります。


現在の含み損は?

私の平均取得単価は、

860.5円。

株価は現在700円台半ば。

200株保有ですので、含み損は約2万円強あります。

株価だけを見れば、やっぱり負けています。

ところが、

含み損 約▲2万円強

に対して、

配当+QUOカード +27,400円

です。

つまり、

税引前・QUOカード額面ベースなら、実はほぼトントンどころか若干プラス。

あれ?

思っていたより負けてないじゃん(笑)。

もちろん配当には税金がかかりますので、実際の手取りベースではほぼトントンに近いと思います。

それでも、

株価だけを見て「完全な失敗銘柄」と決めつけるのも違う。

5年以上持っている間に、配当と優待が少しずつ含み損を埋めてくれていました。

これも長期保有の面白いところだと思います。


リョータの投資カルテ

財務 ★★★★☆

ここは評価しています。

ほぼ無借金。

現金も十分に保有。

私がCasaを購入した理由のひとつが、

財務が良好だったこと。

ここについては今でも大きく変わっていません。


業績 ★★☆☆☆

売上は伸びています。

営業赤字も少しずつ縮小。

改善の兆しはあります。

ただ、私が見たいのは、

売上成長ではなく、しっかり利益を出せる体質に戻ること。

ここが確認できるまでは評価を上げにくいです。


株主優待 ★★★★☆

私はQUOカード優待、好きです(笑)。

何に使うか困らない。

使い勝手もいい。

そしてCasaのQUOカードは、

デザインも結構いい。

長期保有中にもらえる優待としてはありがたい存在です。


配当 ★★☆☆☆

ここは減点です。

購入当時は30円程度の配当を期待していました。

その後32円まで増配。

「これはいいぞ」

と思ったところから、

15円へ大幅減配。

ここはかなり痛かった。

今後、以前の30円近辺まで戻ってくれば評価も変わってきます。


総合評価 ★★☆☆☆+0.5

2.5/5

配当と優待を含めれば、実質的な損失はかなり小さくなっています。

それでも私は、

3点までは付けられません。

理由は単純。

5年以上資金を置いて、この結果だからです。

株価は購入価格を下回ったまま。

配当は一度半減。

そして競合の株価が伸びているのを見ると、

「この5年間、もっと他に投資先があったのでは?」

と思うところもあります。

だから、

「損をしていない」と「いい投資だった」は別。

これが現在のCasaに対する評価です。


診断

期待値高すぎからの長期療養中(笑)

Casaを買った時、

私はかなり自信がありました。

不祥事報道で売られた株価。

財務良好。

ほぼ無借金。

ストックビジネス。

配当。

株主優待。

これだけ揃っていれば、

「この値段なら絶対損しないだろう」

と思っていました。

でも株式投資に、

「絶対」

はありませんね(笑)。


処方箋

追加投資はせず、利益回復を経過観察

現在200株保有。

これ以上ナンピンする予定はありません。

優待だけなら100株で十分です。

今後、利益が回復して株価も戻ってくれば、

追加購入した100株を売却して、100株だけ残す。

これは2023年にナンピンした時から考えていた作戦です。

一方で、業績がしっかり回復して配当も以前の水準まで戻ってくれば、そのまま200株保有もあり。

今は焦って動かず、

利益回復を待つ。

これが現在の処方箋です。


まとめ|大失敗ではない。でも成功とも言えない

約5年前。

私はCasaをかなり自信を持って買いました。

不祥事報道で株価が下がった。

財務は良好。

ほぼ無借金。

家賃保証というストックビジネス。

配当もある。

QUOカードもある。

「時間さえ経てば株価は戻るだろう」

そう思っていました。

ところが、

株価は低空飛行。

ナンピンしても思うように戻らない。

そして大幅減配。

さらに競合の株価が伸びているのを見ると、

「なぜCasaだけ……」

という気持ちにもなります(笑)。

ただ、配当とQUOカードまで含めて考えれば、実質的にはほぼトントン。

大成功ではない。

でも大失敗とも言い切れない。

何とも微妙(笑)。

だからこそ、

総合評価2.5/5。

今後Casaが復活して、

「あの時売らなくて良かった!」

と言える日が来るのか。

それとも、

「やっぱり100株売っておけば良かった(笑)」

となるのか。

今年もQUOカードをありがたく使いながら、もうしばらく経過観察していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!


※本記事は私自身の投資記録と考えをまとめたもので、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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